山口弘美のチューニングセラピー

心と身体の美を追求するセラピスト

山口弘美のチューニングセラピー -エッセイ-

山口弘美のチューニングセラピー -エッセイ-

井ノ上ふみ

☆弘美先生との出会いから加計呂麻島へ~

5年前の春、初めて山口弘美先生と出会いました。
当時私が勤めていたサロンの新しい経営者として弘美先生がいらっしゃったのです。
先生と初めて会った時「あれっ!この人今まで会ったセラピストとなにか違う!!」
ピーン!とくるものがありました。私のその直感は当たっていました。というのも弘美先生の提唱する「チューニングセラピー」は、今まで私が出会ったどんなセラピーよりユニークなものだったのです。
まず「チューニングって何だ!?」と思いますよね。
これは簡単にいえば調和というような意味。ですから、チューニングセラピーとは一般的に行われているように物理的な力やテクニックに頼る施術とは一味違います。具体的にいうと、“宇宙から注がれている無限のエネルギーを自分の体に取り込み、自分がそのエネルギーの媒体となってお客様と施術者、相互にエネルギーを循環させる”という理論をもとにしたオイルマッサージなのです。

そんな「チューニングセラピー」に出会ったのは、セラピストになって5年目を迎え、技術的には問題なく仕事をしていた私が「さらにその上のクオリティを目指すには?」とちょうど考え初めていた時でした。そのため目には見えない「エネルギー」や「気」「潜在意識」といったものにアプローチする方法に私は興味津々。即座に「これだ!!」と前のめりになったのを覚えています。
この施術を行うなかで一番不思議だったのは、「チューニングセラピー」はエネルギーを循環させるというセラピーなので、施術すればするだけセラピストが元気になるということでした。最初は「え~!!そんな事ありえないでしょ」と半身半疑だった私でしたが、実際にやってみると施術後確かに体がスッキリ!! あまりセラピーの出来ない日など、逆に体が重たく感じるようになっていたのです。

でもひとつ問題がありました。「チューニングセラピー」がそういったエネルギー循環型のセラピーであるために、自分自身の体を常にエネルギーの通りやすい体に保たなくてはならないということでした。他人の邪気やPCの電磁波、体内毒素など、体にマイナスになるようなものをためこんだ体では、エネルギーを上手く循環することができません。それらを定期的に浄化することが必要になってくるのです。

☆加計呂麻島でのデトックス

そんな心身の浄化に最適なのが、加計呂麻島という場所だということ。人の出入りが少なく開発の波に全く毒されていない加計呂麻島は、その島全体がエネルギーの塊のようなもの。その島に身を置くだけで……、ただ呼吸するだけで……。細胞のひとつひとつに未知のエネルギーが注ぎこまれるので、心身を強力に浄化することができるというのです。セラピストにとって大切な心身のメンテナンスが「な~んだ、この島に行くだけでいいのかぁ」と。そんな軽い気持ちで2012年の11月に、初めて加計呂麻島に足を運ぶこととなったのです。

加計呂麻島は奄美大島の南側に位置し、面積77,5k㎡、人口約1500人。島の中心には鬱蒼とした森が繁り、人間の侵入をかたくなに拒むような神秘的なムードを漂わせていました。南の島ですが明るいリゾートではありません。
初めて加計呂島の港に到着した私は、周囲の海よりも目の前に広がる森に目が行き、何万年、何億年もの歴史が何かを訴えかけてくるのを感じました。「なんだか妖怪とか妖精とか……、絶対住んでそう!」思わずそう口にしたのを覚えています。そこには今まで行ったことのある日本中のどこにもない空気感がありました。いわば50年前の日本にタイムスリップしたかのよう、とでもいうのでしょうか。
また、秘境ともいわれる地だけに印象的だったのは、とにかく街に何もないこと。ちょっとお腹がすいたと思っても、気軽に立ち寄れるお店やコンビニはありません。ランチに行くとしても食事処の場所をあらかじめリサーチしておき、予約を入れてから。都会のようにふらっと足を向ける、というわけにはいきません。
交通手段はマイカーかバス。バスは1日に数本しか走っていないうえ、ルートもかなり限られています。そのため、走っている加計呂麻バスに出会うことはかなりレアな体験だといえるほど。一度停車している加計呂麻バスを見つけて、珍しさのあまりパシャパシャと写真を撮ったことがありました。ですから、マイカーがなくバスも万一乗り過ごしてしまったら……。交通手段は徒歩だけです。当たり前ながら、その不便さに驚いたものです。
そんな1度目の加計呂麻では、思い切り海を満喫しました。徳浜にあるペンションに泊まり、シュノ―ケリングをやったり、砂に埋まってデトックスしたり、時には何もしないでボーッと穏やかな海を見つめ、いつの間にか寝てしまったり。思う存分にリラックスしたと思います。
 ですが正直、その初回の旅行の中では、自分が浄化されたという感覚や自覚を感じることは全くありませんでした。私が本当に心も体も軽くなったなぁ~と心から感じたのは、2014年3月、2回目に加計呂麻島を訪れた時でした。             続く

2014.12.13. 更新